正月といっても、まずは1000通近い年賀状の整理−−住所録データベースの更新と出してないのにくれた方への年賀状の作成−−というきわめて事務的な作業に追われます。一年でいちばん楽しいはずの三が日が陰鬱で眠たくて仕方ない作業に終始するのにはうんざりして、「年賀状という習慣を廃止してくれ!」と叫びたくなりますね。
そのような中、近くのGEOで借りておもしろかったのが『東京原発』という映画。役所広司扮する東京都知事が東京に原発を誘致しようとするが、再処理核燃料がテロリストに奪われて・・・という物語。実際に都庁の庁疑室を借りて撮影した意思決定の模様は、日本の政府間関係や意思決定の特質をおもしろおかしく描いて秀逸です。また、原子力政策の問題点も深く研究してあって、総合政策科学研究科の院生はもちろん、公務員志望者は必見でしょうね。しかし、全然堅苦しい映画ではなく、全篇で笑えます。ベテラン俳優たちのしぶい演技も秀逸です。
>今里先生
東京都と原発と言えば、電力不足に備え東京の夏期の冷却用電力を緩和するため、はるばる苫小牧から氷を運んでくるという案があるそうです。冬のうちに氷のキューブを作り、特殊なシートをかぶせて夏まで保存、空きのあるタンカーに積んでのんびり持ってくるのだとか。もちろん原発一基が回すクーラーの冷却力には全然敵わないらしいため、逆説的に原発の重要性をアピールしようと目論んでいるのではないか等、邪推してしまいますが、面白い発想ですよね。