遅くなりましたが3月22日の読書会の概要をアップさせていただきます。
2 Five Dilenmas(p.27〜)
この10〜15年間におこなわれた社会民主主義の将来に関する議論で重要なものは以下の5つである。
①グローバリゼーション
②個人主義
③右派と左派
④政治機関
⑤環境問題
Globalization(p.28〜33)
グローバリゼーションは経済現象として理解されることが多い。しかしグローバリゼーションを経済的な観点からだけで見るとその本質を見落とすことになるだろう。 グローバリゼーションは国民国家の形態に変容をもたらすものでもある。ケインズ主義国家が持っていた国家の権力を「引き離す」とともに、地域に新たな要求と可能性を「押し付ける」。もはや主権というものはかつてのように「All or Nothing」なものではなくなった。国家は今後も強大な力を持ち続けるであろうが、それは地域、地方、民間の国際組織との積極的な協力によってのみ可能である。こうした意味で、もはや「ガバメント」という言葉より「ガバナンス」という言葉のほうが適切な表現となるだろう。
Individualism(p.34〜)
社会民主主義においては連帯が強調されてきた。しかし近年、社会は物質的に豊かになると共にますます多様化してきた
(つづく)
私見
たしかに最近はグローバリゼーションという言葉を聞かない日は無いぐらいにこの言葉は浸透しています。就職活動で会社の説明会を聞きに言っても殆どの企業で「わが社はグローバル化に対応」「グローバルな経営をしています」と聞かされます。まさに猫も杓子もグローバリゼーションといった昨今でしょうか。
しかし、ギデンズも指摘しているようにグローバリゼーションは経済・政治・社会などの要素が複雑にミックスされた現象です。この点島国の日本は、日常生活で外国の人や文化を意識する機会が少なくて、経済的な観点が強調されすぎているのではないでしょうか。これからは経済以外の面でのグローバリゼーションということも充分注目していくことが必要ではないかと考えます。
小堀さんご苦労様でした。
以前紹介したNHK人間講座・内橋克人「共生経済が始まる」でも、先週の第7回にちょうど「マネーが国を滅ぼす」と題して、このグローバリゼーションが取り上げられていました。
番組では新自由主義改革による自由化、規制緩和政策によって国の経済システムが崩壊するに至ったアルゼンチンの例を取り上げていました。経済、市場のグローバル化が、はたして世界をほんとうに豊かにしたのかというと本当に怪しいものです。富の偏在をますます促進し、アメリカに依存せざるを得ない構造をどんどんつくりだしていったのではないでしょうか。
「もう一つの道」をさぐる必要がありますね。
Posted by: nishimura : March 27, 2005 05:50 PM