May 06, 2005

"THE THIRD WAY #6"

連休明けですが、またすぐに週末ですね。
遅くなりましたが4月20日の読書会の概要です。(#5の報告が未だですが)

『左派と右派の区別』(続き)

ボッビオ(イタリアの政治評論家)
・左派と右派の区別は、以前のような意味はなくなっている。
・平等をどう考えるか。左派は「平等であるべき」、右派は「平等なんてあり得ない」
・左派と右派の主張の違いは状況次第。
左派が方向感覚を失ってしまったのは
・左派がいまだかつて遭遇することのなかった諸問題に直面している。
・「社会変革計画」の前提が現実離れしてきた。

・左派=社会的な公正の実現、「解放の政治学」への信仰がアイデンティティー
・極度に不平等な社会=犯罪の増加などの社会不安
・先進国に極左はいなくなったが、極右は台頭しつつある。
・左右両派の仕切が、政治的に意味をもつかどうかが、社会民主主義の今後をみるうえで重要。

左右対立の図式は崩れている。
・旧来の左派の「進歩史観」=社会主義と科学技術は進歩し続ける。これはもはや無い。
・経済体制としての社会主義はもはや無い。資本主義に替わるものがないいま、どの程度まで、いかにして資本主義を統制すべきかというのが、唯一残された問い。

今日、左右対立の図式からはみだす問題が出てきた。
・環境、家族、労働、個人や文化のアイデンティティにかかわることなど。
・いずれも社会的公正や解放にかかわるが、個々の問題を見ると、そういった価値と食い違いをみせる。
・ギテンズいわく「Life Politics(生活の政治学)」が必要。
・それは選択、アイデンティティー、相互依存関係に配慮する政治学である。

【私見】
日本においても、右派と左派の対立点を見いだすのが難しくなっています。こうした対立の構図が明確にできた時代は旧社会党や共産党が影響力を持ち得ました。
しかしいまや与野党の論の違いも自民(+公明)vs民主という構図になってから、どこがどう違うねん。という感じです。(郵政民営化についての自民党内の対立のほうが分かりやすいですよね。)
こういう時代だから、ギデンズのいう「Life Politics(生活の政治学)」の大切さがわかります。個々の問題・課題に関して、政治家が「私はいつまでにこうします」という契約(マニュフェスト)を市民と交わしていく必要性があるのです。

投稿者 Nishimura : May 6, 2005 11:29 AM
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