6/2-12のアメリカ旅行はヨセミテ国立公園行き(15回目)が目的でしたが、旅の途上にMariposaという町があり、ここには19世紀に建てられたコートハウス(裁判所)がいまも現役で使われています。
以前にも一度立ち寄りましたが、今回はガイドツアーに参加してきましたのでそのご報告を。
ちなみに"Mariposa"はスペイン語で「蝶」の意味。カリフォルニアにはスペイン支配の名残でこうした地名がたくさん残っています。(ロスアンジェルスもサンフランシスコもスペイン語ですし、Santaなんたらという地名もみなそうですよね。)

この建物は1854年に建てられました。東海岸には裁判所に古い建物が現役で使われている例はたくさんあるのでしょうがロッキー山脈より西では、ここが最古だそうです。
この地域では1848年に金が発見され、それを当てこんで翌年にやってきた大量の連中のことを"49ers"(フォーティ・ナイナーズ)と呼びます。(アメフトNFLのチーム名「サンフランシスコ49ers」はこれが源です。またこの街はカリフォルニア・ハイウエイ140号と49号の交差点に位置しますが、このハイウエイ「49号」という番号も"49ers"にちなんだものです。)
こうした"49ers"の連中のなかには「ならず者」もたくさんいるわけで、犯罪も増加します、また金鉱関係を中心に権利上のトラブルも増加していったことでしょう。そのために比較的早期にここで裁判所システムが確立していきます。
建物のてっぺんにある時計はいまも正確な時を刻んでいて、毎正時のベルも鳴ります。一日3回手巻きでゼンマイを巻いているそうです。

メインの法廷です。すべて木製手作りの家具や内装で、しかもオリジナルのまま。
判事席に座っているのは今回同行した京都精華大の学生。リンカーンの肖像画を背にして背筋が伸びています。写真左手のほうが陪審員席で、ここには一般市民から選ばれた陪審員が座り、裁判での評決に参加します。

ライブラリー・ルームです。美人のガイド(ボランティア)が案内してくれています。ここには法律関係の図書、判例集などがたくさん。

ここで陪審員たちが議論をするわけです。
こうした田舎町の裁判所システムですが、地域の歴史的な背景と、陪審制度によって地域住民がこれに関与してきたというのは、私たち日本の仕組みとはまったく違う展開で、たいへん興味深いです。
http://www.mariposacourts.org/
投稿者 Nishimura : June 14, 2005 08:43 AM西村さん、お疲れ様でした。
このところマイケル・ジャクソンの裁判が話題となっていましたが、確かに日本の司法制度と全く違いますよね。日本でも、市民が裁判に参加すべきであるという議論がでていますので、注目して行きたいと思います。
Posted by: コタギリ : June 16, 2005 12:42 PM「ご案内しますが、お時間はどれくらいありますか?」
と尋ねられて、
「10分か15分くらい…」
と、ついつい言ってしまいました。
(美人に弱い)
MJ裁判は向こうのメディアでも連日取り上げられていて、注目度は高かったです。
陪審員もプレッシャーがたいへんだったでしょうね。
Posted by: nishimura : June 17, 2005 07:33 AM