November 20, 2008

寺子屋トーク第54回 「コミュニケーションと<痛み>」

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寺子屋トーク第54回
「コミュニケーションと<痛み>」~他者と出会い・つながる知恵を求めて
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オンラインで申込み可!>>> http://uemachi.cotocoto.jp/event/28978

<開催趣旨>

「小さいころから『いい子』を演じさせられていたし、騙(だま)すのには慣れてる 
悪いね、店員さん」
~最早、わたしたちは、他者に「演じさせられる」という苦痛を与えている~

 2008年6月8日、東京・秋葉原にて衝撃的な通り魔事件が起こりました。犯人はレン
タカー店にて借りたトラックで歩行者天国に突入し、ダガーナイフを振り回したとい
うものです。結果として7名が亡くなり、10名が負傷しました。死傷者が出たことも
衝撃的でありましたが、それ以上に世の中を震撼させたこととして、犯人がインター
ネットの掲示板に犯行に至る過程を約1000回にわたって投稿し続けたことを挙げるこ
とができます。
 23歳の犯人は、逮捕後に警察の取り調べの中で「たくさん人を殺せば死刑になれる
から」と語ったそうです。もし、誰が、彼の投稿に反応していたら、事件は起きなか
ったかもしれません。無論、あの事件が起きなかったとしても、別の事件が起きたか
もしれません。いずれにしても、わたしたちは、日頃つながっていない多くの他者か
ら、常に何らかの呼びかけがなされているのではないか、と考えてみる必要があるの
ではないでしょうか。
 「切れる大人」「モンスターペアレント」「KY」あげくは「そんなの関係ねぇ」…
…このところ、日常会話で使われることばには、コミュニケーションの問題が含まれ
ているとは言えないでしょうか。インターネットをはじめとして、他者と関わる道具
が発達すればする程、他者と出会い、関わり、関係を深めていくことが困難になって
しまうというのは皮肉なことかもしれません。改めて、わたしたちは、究極的には他
者のことなど完全に理解できないという「あきらめ」を抱きながら、しかし他者に思
いを馳せて続けなければならないでしょうか。たとえ、その瞬間には快く思わない場
合であっても、お互いが心地よい雰囲気に浸ることができるよう、違和感こそを大切
にしていく必要がある、とは言えないでしょうか。
 第54回寺子屋トークでは、異文化コミュニケーションを専門にする、岩隈美穂さん
をメインゲストにお招きします。岩隈先生は、健常者と障がい者との比較研究を通じ
て、異文化適応においてはカルチャー・ショックが不可欠なものであり、その際には
痛みを伴うことを指摘されています。今の時代にこそ考えなければならないコミュニ
ケーションの知恵を岩隈さんの講演から学んだ後、2つの事例報告をいただきなが
ら、現代社会を生きていく上で、いかに支えあい、そこに寄り添うことができるか、
会場のみなさんと共に考えます。他者とのコミュニケーションのあり方を考えること
で、今一度、<わたし>に向き合う場となることを願っています。

<開催要項(予定)>

  開催日時  2008年11月30日(日)13:30開演(16:30閉会予定)
   ※閉会後、ゲストと共に交流会を行う予定です(参加費:500円)
  会場    應典院本堂ホール
  主催    應典院寺町倶楽部
  共催    大蓮寺・エンディングを考える市民の会
  協力    同志社大学大学院総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーション
研究コース
        財団法人たんぽぽの家
        アートミーツケア学会
  参加費   1500円 寺町倶楽部会員・学生1200円


内容
  13:30   開会の辞
  13:35   基調講演(岩隈美穂さん)
  14:35   休憩
  14:50   トークセッション
          事例発表(清水文絵さん、佐野恵一さん)
          ディスカッション
         コーディネーター:山口洋典
  16:30   閉会
  *閉会後ワンコイン交流会


<ゲスト>
岩隈 美穂さん(京都大学大学院医学研究科准教授)
1969年生まれ。京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康管理学講座医学コ
ミュニケーション学准教授。「平均像」ではなく個々の世界観に肉薄する研究を、
「当事者から見た世界」から展開する。また、専門家と非専門家をつなぐ役割等に関
心を向けている。著書に「障がい者、高齢者とのコミュニケーション」(伊佐雅子編
著、『多文化社会と異文化コミュニケーション』、三修社、2007年)、「見る立場か
ら見られる立場へ」(酒井郁子編著、『超リハ学』、文光堂、2005年)など。
http://www.med.kyoto-u.ac.jp/J/grad_school/introduction/3108/

清水 文絵さん(清水医院・びゅーてぃふるばーちゃんクラブ)
1952年生まれ。2008年3月、同志社大学大学院総合政策科学研究科ソーシャル・イノ
ベーション研究コース博士前期課程修了。2008年4月より、同コース博士後期課程在
学中。修士論文は「地域医療施設を核としたアンチエイジング」。夫が院長を務める
診療所にて実践的研究の一環として、高齢者を対象に認知症予防を目的にした手遊
び、数あそび、言葉あそびなどの「脳トレ」を実施している。その後、プログラムの
1つである手芸作品を一緒に販売することが、参加者を生き生きとさせることに気づ
き、「BBC(びゅーてぃふる・ばーちゃん・くらぶ)」を立ち上げ代表を務める。こ
の活動は京都市が募集した「はつらつ高齢者仕事起こし」事業にも採択されている。

佐野 恵一さん(株式会社旅のお手伝い楽楽代表)
1984年生まれ。2008年3月同志社大学経済学部卒業。高齢で歩行困難になった祖母と
の旅行がきっかけで、「バリアフリー旅行」を実現する会社を学生で起業。「同志社
大学第2回ビジネスプランコンテスト」最優秀賞(2005年)、「京都中央信用金庫学
生ベンチャーコンテスト」最優秀賞(2006年)、「第9回キャンパスベンチャーグラ
ンプリ大阪」ビジネス大賞(2007年)など、多方面から注目を集める。2008年4月よ
り、同志社大学大学院総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーション研究コース博
士前期課程在学中。
http://blog.canpan.info/rakuraku/

コーディネーター
山口洋典(應典院寺町倶楽部事務局長・應典院主幹・同志社大学大学院准教授)
1975年生まれ。2006年5月に得度、6月に浄土宗宗徒となる。立命館大学在学中の震災
ボランティア活動をきっかけに、地域を豊かにする仕事と暮らしのあり方に関心を持
つ。05年大阪大学で博士(人間科学)の学位を取得。06年10月より、同志社大学大学
院総合政策科学研究科助教授に着任(2007年度より職名変更)。仏教とキリスト教徒
を横断し、臨床の知に向き合う。

○本件のお問い合わせは

應典院寺町倶楽部(山口・城田・森山)
543-0076
大阪市天王寺区下寺町1-1-27
TEL 06-6771-7641
FAX 06-6770-3147
info@outenin.com
<お申し込みは、オンラインでも>
http://uemachi.cotocoto.jp/event/28978

○主催の應典院寺町倶楽部は、劇場型寺院・應典院を拠点に、多彩な芸術文化活動を
推進するNPОです。
○共催の大蓮寺・エンディングを考える市民の会は、大蓮寺を核として、いのちのお
世話を専門にしたNPO(医療相談・仏事・相続税務・高齢者の住まい・葬送・生きが
い創造)と協働しながら、エンディング(人生の完成期)に関する情報提供や相談・
エンディングサポート(研修)を進めています。

投稿者 Kubo : November 20, 2008 10:52 AM
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